凡打、フライで怒らない新スタイル 浦和学院の「失敗してもいい」“フルスイング”

大会1号となる2ランを放った高山「凡打するのはしょうがないと考えている」

 2度の春夏連覇を達成している大阪桐蔭・西谷浩一監督からもヒントを得た。「ある試合で潰す意識を持ってバックスクリーンを狙えというの聞いた」。百戦錬磨の名将の言葉が頭に残っているようで「とにかく甲子園はバッター陣に気持ちいいスイングをさせることが大事だなと感じた」と試合後に振り返った。

 大会1号を放った高山も「凡打するのはしょうがないと考えている。当てにいくバッティングより振り切ったほうがいい」と語り、昨夏との違いについても「去年の夏は短くコンパクト。振り切れない選手もいた。長く持ってフルスイングをテーマに持って練習してきた。ポップフライでもいい、その中でもフルスイング」と自信を口にする。

 今大会から伝統のユニホームが復活。昨夏までは縦じまだったが、2008年以来となる「URAGAKU」のデザインが入ったオールドユニホームを着用している。前夜は前監督の父から「恐れるな。新生・浦学だ、思い切ってやれ」と言葉を受けた新指揮官。次戦も選手を信じ、聖地で白星を重ねていく。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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