繰り上げ出場の近江が死闘を制す エース山田が165球、延長13回完投&V打の大活躍

力投する近江・山田陽翔【写真:共同通信社】
力投する近江・山田陽翔【写真:共同通信社】

「4番・投手」で出場した山田が延長13回に決勝打

 第94回選抜高校野球大会は20日、阪神甲子園球場で行われ、大会2日目の第2試合は、新型コロナウイルスの影響で出場を辞退した京都国際に替わって出場した近江が延長13回の死闘の末、6-2で長崎日大を下した。「4番・投手」で出場した山田陽翔投手(3年)が13回を1人で投げ抜き、打っても決勝打を放つなど大活躍だった。

 粘りの近江が底力を発揮した。2点を追う9回。無死一、二塁の好機を作ると6番・岡崎幸聖(3年)の右前適時打、さらに2死一、二塁から大橋大翔(3年)の右前タイムリーを放ち土壇場で同点に追いついた。試合はそのまま決着がつかず、延長13回から今大会初のタイブレーク(無死一、二塁からスタート)に突入した。

 近江は無死一、二塁から4番・山田が左前適時打を放って勝ち越し。続く石浦暖大(3年)の犠打に相手の悪送球が重なるなど、この回一挙4点を奪った。投げては最速148キロを誇るエース・山田が延長13回を一人で投げ抜き、165球の力投でチームを勝利に導いた。

 近江は当初、近畿地区の補欠1位校だったが、京都国際が部員13人の新型コロナウイルス感染により、大会前日の17日に出場辞退となり、繰り上げ出場が決定。準備期間はわずか3日間と調整不足も心配されたが、驚異の粘りを見せて初戦を突破した。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY