急転開幕ローテ入り決定 西武ドラ2佐藤隼輔が遂げた大学時代からの“2つの進化”

先発した西武・佐藤隼輔【写真:宮脇広久】
先発した西武・佐藤隼輔【写真:宮脇広久】

ドラフト1位の隅田と共に新人左腕2人が開幕ローテに名を連ねることに

■西武 4ー1 ヤクルト(オープン戦・21日・ベルーナドーム)

 西武のドラフト2位ルーキー佐藤隼輔投手が21日、本拠地ベルーナドームで行われたヤクルトとのオープン戦で先発し、5回1安打無失点の快投を披露した。右内転筋の張りを訴えた今井達也投手に代わり、開幕ローテ入りが決まった。“先発左腕不足”に悩んできた西武の開幕ローテに、ドラフト1位ルーキー隅田知一郎投手とともに新人左腕2人が名を連ねることになった。

 佐藤は昨季セ・リーグMVPの村上に対し、1回2死一塁の第1打席では、全4球ストレートで空振り三振。4回1死走者なしの第2打席でも、カウント1-0から外角の145キロで三邪飛に仕留めた。「ストレートに合っていない印象があったので押しました。球界を代表する打者から空振りを取れたのは、自信になります」とうなずいた。

 当初は中継ぎとして開幕1軍入りする見込みだった。過去3度のオープン戦登板も全てリリーフだったが、今井のアクシデントを受けて2日前に急遽先発を通達された。それでも「1週間のルーティンが体に染みついているわけではないので、急遽先発と言われても、それほど動じることはありませんでした」と落ち着いていた。

 宮城・仙台高から筑波大へ進学する際に「4年後にドラフト1位でプロへ行く」と心に決めていた。結果的に惜しくも2位指名となったが、1位に引けを取らない評価を受けていた。さらに、大学時代に比べて2つの点で“進化”。まずは視力だ。裸眼の視力は0.3で、プロ入り後のオープン戦から、オークリー製のゴーグル型度入りサングラスを着用してマウンドに上がっている。

大学時代には投げていなかったフォークとカーブにも挑戦中

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