「開幕前にちょっと天狗になっていた」 初戦無安打の“2年生四天王”が見せた真価
準々決勝では浦和学院の“コナン”と対戦へ
佐倉は2年生ながら、身長182センチ、体重104キロの体格を誇る左のスラッガー。昨秋から九州国際大付の中軸に座り、今大会では、すでに高校通算56本塁打を量産している花巻東・佐々木麟太郎内野手、大阪桐蔭の左腕・前田悠伍投手、この日対戦した“広陵のボンズ”こと真鍋慧内野手と並び「2年生四天王」と称される。この日は同じ一塁手の真鍋とベース上で、「ナイスバッティング」「狙った球種は何だったの?」などと言葉を交わした。
19日に行われた1回戦のクラーク記念国際(北海道)戦では、4打数無安打。延長10回に打ち上げた左邪飛がサヨナラ犠飛となったものの、納得できる打撃内容ではなかった。5日後のこの日は「1回戦は大振りしてバットに当たらなかった。後ろにいい打者が何人もいるので、1本1本つないでいく意識で打席に立ちました」と気持ちを入れ替えていた。楠城徹監督は「開幕前にちょっと天狗になっている感じが見受けられ、大振りになっていた」と言いつつ、「(1回戦後の)4日間で修正すべき所を修正できた。今日は黒田と佐倉が打つのではないかと思っていた」と評した。
27日の準々決勝では、浦和学院(埼玉)と対戦する。佐倉は「浦和学院さんにもいい投手がいる。対策を立てて、自分の打撃を生かして勝利に貢献したい」と言う。今大会16イニング無失点の浦和学院のエース・宮城誇南(こなん)投手(3年)との対決を見据えた。復調へのきっかけをつかんだ大物2年生に、甲子園初アーチの予感が漂っている。
(Full-Count編集部)