新庄ビッグボスの“奇策”は鷹に通じず　小刻み継投も「もう分かっているんで」

開幕戦は7投手、2戦目も6投手を送り込まれたものの…

■ソフトバンク 6ー3 日本ハム（26日・PayPayドーム）

　ソフトバンクは26日、本拠地PayPayドームで行われた日本ハム戦に6-3で快勝した。5回にクリーンナップの3連続適時打で一気に5点を奪取。新庄剛志監督が繰り出す“奇策”にも翻弄されることなく、開幕2連勝を飾った。

　一気呵成に攻め立てた。同点で迎えた5回だ。先頭の今宮が二塁打で出塁。三森、佐藤直が2者連続四球で繋いで満塁のチャンスを作ると、柳田が中前へ勝ち越しの2点適時打。さらにグラシアルが適時二塁打、栗原も適時内野安打で続き、一気にそのリードを広げた。

　前日の開幕戦では7投手、この日の試合も6投手を投入してきた日本ハムの新庄ビッグボス。本来先発の伊藤を中継ぎで起用したり、第2戦で先発した堀が開幕戦でも登板して連投するなど、奇想天外な策も繰り出してきた。ただ、ホークスベンチに動揺はなかった。

　開幕戦では6番手の杉浦を攻め立て、7番手の西村からガルビスが劇的な逆転グランドスラム。そして、この日は3番手の河野から一気に5得点を奪った。代わる代わる違う投手が出てくることで、打ち崩す難しさはあるはず。ただ、選手たちはそれにも動じなかったようだ。

　この日、今季初安打となるソロ本塁打を含む2安打を放った栗原は「常にタイミングと目付けをしっかりすれば、どんな投手でも対応できるかなと思っているので。（みんなも）気にしてないですね。そういうことを言うこともないですし、特別は（影響は）ないと思っています」という。投手によってアプローチを変えるのではなく、自分の打撃を貫くことを意識していた。

　開幕戦後に「誰が出てくるか分からないんでね、接戦を初回からやってるような感じ」と語っていた藤本博史監督も、この日は「昨日でもう分かっているんで。1回1回代わってくるんだろうなという感じで打席に入っているので、集中してくれていると思います」と淡々としたものだった。

　新庄ビッグボス率いる日本ハムを返り討ちにし、開幕2連勝を飾ったソフトバンク。「明日の試合が大事になってくると思うので、3連勝でいきたいと思います」と藤本監督。一気の3連勝で開幕ダッシュを成功させる。

（福谷佑介 / Yusuke Fukutani）