驚異の奪三振率、タイトル総なめ右腕… 今季も期待高まる2021年パ各球団の「勝ち頭」

楽天・則本昂大の年度別成績【画像:(C)PLM】
楽天・則本昂大の年度別成績【画像:(C)PLM】

則本は新人で開幕投手を担い15勝、リーグ優勝と日本一にも貢献

○楽天・則本昂大

 則本はプロ1年目の2013年に開幕投手の大役を任され、いきなり15勝。文句なしの新人王に輝いただけでなく、チーム創設以来初となるリーグ優勝と日本一にも大きく貢献した。翌2014年からは田中将大の退団もあって、早くもエース格としての働きが求められる立場となった。そしてプロ入りから6年連続2桁勝利と十二分に応えてみせた。

 特筆すべきは抜群の奪三振力で、キャリア通算の奪三振率は9.32。2014年から2019年まで5年連続で最多奪三振を獲得し、4年連続200奪三振という快挙も達成した。2017年には、7試合連続2桁奪三振というNPB新記録も樹立している。故障などもあったが、2021年はいずれも3年ぶりの規定投球回に到達&2桁勝利。エース復活を強く印象付けた。今季はあと4勝に迫った通算100勝、残り50イニングとなった通算1500投球回という2つの節目も達成してくれそうだ。

西武・高橋光成の年度別成績【画像:(C)PLM】
西武・高橋光成の年度別成績【画像:(C)PLM】

○西武・高橋光成

 高橋は1年目の2015年に1軍デビューし、高卒新人ながらプロ初完封を含む5勝をマーク。同年8月には4勝1敗、防御率2.96で史上最年少で月間MVPを受賞した。続く2016年には先発ローテーションの一角に加わったが、2017年と2018年はいずれも故障に苦しんだ。

 それでも2019年は自身初の2桁勝利を記録してリーグ優勝に貢献。翌2020年には初めて規定投球回に到達し、課題だった防御率も3点台まで改善した。2021年は初めて開幕投手の大役を任され、名実ともにエースとしての役割が求められる中で、自己最多の11勝。今季も昨季以上の成績を残せるか。

ロッテ・小島和哉の年度別成績【画像:(C)PLM】
ロッテ・小島和哉の年度別成績【画像:(C)PLM】

○ロッテ・小島和哉

 浦和学院高時代に春のセンバツで優勝投手となった小島は、早大でも主戦投手として活躍。ロッテでも1年目から開幕ローテーション入りしたが、プロ初登板は2回8失点と打ち込まれた。2020年も開幕ローテーションに加わり、年間を通じて先発として登板を重ね、規定投球回にはわずかに足りなかったものの、防御率は3点台と前年からの成長を示した。

 続く2021年は好不調の波こそ激しかったものの、9月11日以降の4試合で3完投・2完封と終盤戦で覚醒。自身初の2桁勝利と規定投球回到達と飛躍のシーズンを送った。昨季チーム内で2桁勝利を記録したのは小島ただ1人。背番号を「14」に変更して臨む今季、名実ともに左のエースとして一本立ちできるか。

山本は昨季最多勝、最高勝率、最多奪三振、最優秀防御率の“投手4冠”

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