“2年生四天王”佐倉、初甲子園は長打0本で去る 指揮官は評価「一番成長した」

九州国際大付・佐倉侠史朗【写真:荒川祐史】
九州国際大付・佐倉侠史朗【写真:荒川祐史】

今大会は全3試合に4番で出場し11打数4安打の打率.364、2打点

 第94回選抜高校野球大会の準々決勝が28日、甲子園球場で行われ、第1試合は九州国際大付が3-6で浦和学院に敗れた。注目を集めた佐倉侠史朗内野手(2年)は一時、同点に追いつく左前適時打を放ったが「3年生と来れる甲子園はあと1回しかない。チームの4番としてもっと、もっと貢献したい」と語った。

 1点差に迫った8回2死二、三塁。ここまで無安打の佐倉は右腕・金田が投じた外角高め135キロの直球を逆らわず軽打。打球は三遊間を抜け、同点に追いつく左前適時打となった。だが、その裏に浦和学院の4番・鍋倉が勝ち越し3ランを放ち試合が決まった。

 今大会は花巻東・佐々木麟太郎、広陵・真鍋慧、大阪桐蔭・前田悠伍とともに“2年生四天王”として注目を集めた。全3試合に4番で出場し、計11打数4安打の打率.364、2打点をマーク。期待されていた長打は0本に終わったが「いいところで1本打ちたい。1回戦を打てなくて2、3回戦で修正できたのは夏に向けて収穫」と語った。

 8回に一時、同点に追いつく適時打を放ったが、相手4番は試合を決定つける豪快なアーチ。「一本出たのは成長にも繋がるが、あそこでもっと強い打球、外野の間を抜けていれば逆転にもつながったと思う」と課題も口にしていた。

 それでも、楠城徹監督は「1戦目は大振りだったが2戦目から上手く修正できたんじゃないか。甲子園で一番成長したところ」と、チーム打撃を見せた主砲を称えていた。

(Full-Count編集部)

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