佐々木朗、奥川ら“最強JAPAN”率いるも5位 猛批判を糧に甲子園へ帰ってきた名将
2019年に高校日本代表の監督として指揮を執った永田裕治監督
春を告げる選抜高校野球大会が今年も開幕した。高校通算56本塁打の花巻東・佐々木麟太郎(2年)、最速145キロ左腕、大阪桐蔭・前田悠伍(2年)らが注目を集めるが、ここでは世界大会で味わった屈辱を糧に、甲子園に帰ってきた“名将”を取り上げたい。
38年ぶりに出場した日大三島で指揮を執ったのは永田裕治監督。母校・報徳学園では1994年から監督に就任すると2002年に選抜優勝を果たすなど、春夏通算23勝(17敗)をマークし2017年の選抜を最後に勇退。その後は2019年に韓国・機張(きじゃん)で開催された「第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」の高校日本代表監督を経験した。
悲願の世界一へ佐々木朗希(現ロッテ)、奥川恭伸(現ヤクルト)、宮城大弥(現オリックス)、西純矢(現阪神)ら後に早くからプロで活躍する豪華メンバーで挑んだが、結果は5位。遊撃手ばかりを集めた代表選考、佐々木朗がわずか1回19球で降板するなど、期待外れに終わった大会の“戦犯”としてやり玉に挙げられたのが永田監督だった。