元中日右腕の次男は「自主練習したことない」 大人びた思考から漂う“大物感”
平日の自主練なしは「土日になると切り替えができる」
平日は、学校が終わると「遊びに行ったり、ゲームをやったり」。自宅などで自主練習に励むチームメートもいるが「焦ることもないです」。周囲に流されず、自分らしいルーティンを確立。「土日になると切り替えが結構できます」。オンとオフを区別すると、より野球へのスイッチが入りやすいと早くも感じている。
そんな陸くんが、初めて個人練習に励んだ時期がある。ジュニアトーナメントの大会前に打撃で結果が出ず、本来の二塁から左翼に回った。「本当に調子が悪かったので、その時は練習しました」。レベルの高い選手たちが集う中日ジュニアで味わった競争。必要に迫られた自主練の成果は、大舞台で発揮された。
この4月から中学生になり、強豪の「愛知尾州ボーイズ」に所属する。今描く選手像は、ヤクルトの山田哲人内野手のような姿。「どこでも守れて、どんなピッチャーでも強い打球で打ち返して、チャンスに強いバッターになりたいです」。淡々と冷静に野球に向き合いながら、父が戦った華やかな舞台を目指していく。