近江エース山田、自らベンチに訴え無念の降板 170球翌日に先発も3回途中4失点

近江・山田陽翔【写真:上野明洸】
近江・山田陽翔【写真:上野明洸】

3回に2ラン被弾したところで降板…2回0/3、45球で3安打4失点

 満身創痍のエースが無念の降板だ。第94回選抜高校野球大会は31日、阪神甲子園球場で決勝が行われ、近江(滋賀)が大阪桐蔭と対戦。近江の主将兼エース・山田陽翔投手は3回、大阪桐蔭の3番・松尾に2ランを浴びたところで、自らベンチに申し出て降板。2回0/3、45球3安打4失点だった。

 山田は前日30日、準決勝・浦和学院戦の5回の打席で左足に死球を受け、以降は足を引きずりながら、延長11回を170球で完投。チームを決勝に押し上げた。この日は「1週間500球以内」の大会球数制限で、116球が限度。しかし、左足の状態も影響したのか、そこに至る前に降板した。

 山田は昨秋、右肘を痛めて登板できず、チームも今大会では当初補欠校に回っていたが、京都国際が新型コロナウイルス陽性者が出たことから出場を辞退し、急きょ代替出場が決まった。そして復活した山田が準決勝まで4試合(延長13回、11回を含む)連続完投。ただ、この日の決勝では普段4番を打つ山田が、9番に入っていた。

(Full-Count編集部)

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