前阪神スアレス、パドレスでも「クローザーに近づいた」 3者連続Kで地元紙評価
元ソフトバンク・マルティネスは先発ローテへ順調調整
昨季阪神で守護神に君臨し、今季からパドレスに加入したロベルト・スアレス投手が、新天地でも“クローザー”に前進している。また元ソフトバンクのニック・マルティネス投手は開幕に向けて順調に調整中。地元紙「サンディエゴ・ユニオントリビューン」が「スアレスがクローザーに近づいたかもしれない、マルティネスは準備ができているようだ」と“元助っ人コンビ”について報じた。
3月30日(日本時間31日)のブルワーズとのオープン戦で、先発したマルティネスは4回2安打1四球4三振無失点の好投で初白星。3番手で登板したスアレスは1回無安打無四球無失点、3者連続三振の快投でホールドをマークした。
パドレスのボブ・メルビン監督は「“ここで”9回に投げる経験が豊富な人はあまりいない」とチーム状況を指摘。裏を返せば、阪神時代の昨季にセ・リーグで42セーブを挙げ最多セーブに輝いたスアレスが9回に投げることをほのめかしているという。
2年1100万ドル(約13億4000万円)の契約から、パドレスはスアレスがクローザーの仕事を勝ち取ることを期待していたといえるが、保証されていたわけではない。メジャーでの経験がないだけでなく、昨季62回1/3で58奪三振は、クローザーらしい奪三振率ではなかったとされている。
しかし「今日、彼はストライクを投げざるを得ないカウントに陥ることが何度かあったが、しっかりと投げ切った。彼は低めに投げたときに(速球の)伸びが出る投手だ。三振を奪う投手は高めに投げる傾向があるが、彼は低めに分があるようだ」とメルビン監督。高めに投げることにも取り組んでいるそうで「おそらく、日本よりもこちらのほうが高めのストライクはとってもらえるだろう」と期待した。
いい救援投手が多く在籍しているパドレスだが、メジャーで抑え経験があるのはレイズ時代の2019年に20セーブを挙げたエミリオ・パガンだけ。スアレスがクローザーの座を射止める可能性は高そうだ。さらにマルティネスとの“勝利のリレー”も見られるかもしれない。