“大谷ルール”導入に見える日米の違い 大谷翔平は米球界に感謝「すごいありがたい」
DH解除の必要がなくなる「思い切って最初から飛ばしていけたら」
エンゼルスの大谷翔平投手は3月31日(日本時間1日)、投打同時出場した先発投手が降板後も指名打者として出場できる新ルールに感謝した。敵地・ブルワーズとのオープン戦に「1番・投手兼DH」で出場。4回途中3失点での降板に打席に立つことはなかったが、試合後に感謝の言葉を並べた。
「日本時代はない動きだったので。アメリカの方が柔軟な対応をしてもらえるのは、すごいありがたいなという気持ちはあります。今は僕しかいませんけど、もっとカジュアルな形で出場にもつながるかなと思う。それは(米球界)全体で考えてもプラスは多いかなと思います」
レイズ・マッケイらがいるが、現時点でこの新ルールの恩恵を受けるのは大谷とエンゼルスのみ。先発投手&主力打者として活躍する二刀流・大谷をメジャーリーグ全体が後押ししたと言える。
「ありがたいなと思いました。個人的にもチーム的にも。DHを解除するのはなかなかリスクがあるので。対策できることでもないですし、あることでチームとして動きやすくなるかなと思うので。起用される側も後半を意識することなく、やることに集中できるのはいいことかなと思います」
以前、大谷は二刀流の受け止め方についても日米の違いを口にしていた。「1年目はアメリカの方が懐疑的な声がありましたけど、受け入れてくれる器は広いなと感じた。日本の1年目の方が幅としては狭かったかなという印象が強い」。昨夏のオールスター戦で採用されたルールが翌年のレギュラーシーズンでも導入される。さすがに、この素早い対応には驚いたのだろう。
日ハム・上原健太投手が今季から二刀流に挑戦している。今後、“大谷ルール”がNPBでも取り入れられるかは不透明だが、大谷のプレースタイルに変化を与えることは間違いない。
「アグレッシブに攻められると思う。投手でも打者でも。より後を考えずにというか、そういうふうに対応できるかなと思う。思い切って、最初から飛ばしていけたらなと思っています」
思うような投球ができずに降板しても自らのバットで取り返す――。MVPイヤー以上に躍動するリアル二刀流・大谷翔平が期待できそうだ。
(Full-Count編集部)