台湾帰国も“日本との違い”に大苦戦 元ロッテ・チェンが模索する母国で生きる術

目標は試合を作ること「シーズン通して120イニング以上投げる」

「カウントが悪くなると、打者は狙ってくる。塁上にランナーがいるか、いないかでも数字が変わってくるので、データを理解した上で投球したいです。昨年は春季キャンプもできなかったですが、今年はキャンプから参加できている。昨年台湾の打者と対戦した経験もあるので、改善できると思っています」

 台湾プロ野球の2022年シーズンは4月2日に開幕。打撃の援護によって変わるため勝利数の目標は設定しておらず、試合を作ることにこだわっていきたいという。

「シーズン通して120イニング以上投げ、1度の登板については5~6回は投げたい。そして、登板した試合の3分の2はクオリティスタートを達成したいと思っています」

 日本に比べ“打高投低”の傾向にあり、試合時間が長くなる日も多いが「勝つために打ってくれるのは嬉しい話なので、打者のリズムに乗っていけるようにしたい」と苦にしていない。環境に慣れた今シーズンの活躍を、日本のファンも期待している。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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