ソフトバンク球団関係者も驚いた新庄ビッグボスの人柄 衝撃だった開幕戦セレモニーの舞台裏

神輿に乗って登場した藤本博史監督【写真:福谷佑介】
神輿に乗って登場した藤本博史監督【写真:福谷佑介】

「すごく礼儀正しい方」説明に出向いたソフトバンク球団職員も驚く

 開幕戦セレモニーのアイデア、企画力、そして選曲とファンを楽しませるために十分なものだったが、それ以上に特筆すべきところは、相手球団の登場にも大規模な演出を用意し、工夫を凝らしたところ。そうしたのはホークスだけだった。

 もちろん、ビッグボスの注目度の高さに乗っかった部分は大いにある。さらには、日本ハムとビッグボスの協力なくしては実現しなかった内容だが、開幕という特別な日を盛り上げ、ホームのホークスファンだけでなく、ビジターのファイターズファン、全国のプロ野球ファンを大いに楽しませてくれたことは間違いないだろう。

 そして、セレモニーに協力した藤本監督と新庄監督の両監督も称賛すべきだ。開幕シリーズの盛り上げとファンのために、と提案を快諾した。ビッグボスに至っては、ビジターにもかかわらず「やるからにはこだわりましょう」と提案まで。登場したダミーが着けていたリストバントは、ビッグボスが自ら貸してくれた“ホンモノ”だった。

 なにかと奇想天外な行動が注目される新庄ビッグボスだが、企画の説明とお願いに出向いたソフトバンクの球団担当者は「すごく礼儀正しい方でした」と、その人柄に驚いたという。ソフトバンクからの提案を快諾。真偽のほどは不明ながら、約20分、箱の中に入るセレモニーの直前には「閉所恐怖症なんだよね」と、ぶっちゃけるなど、気さくに会話していたという。

 開幕から負けなしの8連勝中のソフトバンクと、1勝9敗と苦しむ日本ハム。対照的なスタートを切ることになった両チームだが、両球団が今年のプロ野球を、シーズンを通して盛り上げていってくれることを期待している。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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