大谷翔平、史上初「1番投手」で開幕へ「楽しみ」 10戦連続出塁、エ軍首位でOP戦終了
短縮キャンプも「十分な準備ができた」
■ドジャース 5ー0 エンゼルス(オープン戦・日本時間6日・ロサンゼルス)
エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地で行われたドジャースとのオープン戦に「1番・指名打者」で先発出場した。3回の第2打席で四球を選び、10試合連続出塁をマーク。5回で代打を送られ、1打数無安打1四球で打率.280、OPS1.191となった。チームは0-5で完封負けを喫した。
オープン戦最終戦でも1番打者の仕事をした。2020年ドラフト1巡目(全体29位)の23歳ボビー・ミラーと対戦。100マイル(約161キロ)を連発する右腕に対し、初回先頭は100.2マイル(約161.3キロ)に手が出ず見逃し三振。3回2死は低めの球をきっちり見極めてストレートの四球で出塁した。オープン戦9四球はメジャー2位。試合前に「見え方はいいと思います。ボール、ストライクの見極めもいいと思うし、スイングにいっているのも、だいたいゾーンの中を振っている」と語っていた通り、仕上がりの良さを見せた。
労使交渉の影響で短縮キャンプとなったが、オープン戦で投手として2試合登板して1勝0敗、防御率4.76。打者としては12試合出場し、打率.280、3本塁打、7打点をマークした。「準備は例年通りできたつもり、試合数や打席数とか、少ないと思いますが、みんな、同じだと考えれば、十分な準備ができたと思います」と振り返った。
7日(同8日)の本拠地で行われるアストロズとの開幕戦で「1番・投手」で起用されることが予定されている。球団によると、開幕戦での「1番・投手」は史上初の快挙。レッドソックスのメル・パーネルが1952年開幕戦で「7番・投手」に入ったが、先発投手が6番より前に先発オーダーに入ったことはないという。大谷は「楽しみですし、まずは万全な状態で出ていけるように集中していきたいなと思います」と意気込みを語った。
エンゼルスはオープン戦を11勝6敗1分の勝率.647で終え、これはカクタスリーグ(アリゾナをキャンプ地とする球団のリーグ)で首位。久々のPS進出へ向け順調なスタートを切ったと言えそうだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)