大谷翔平を待つ年俸61億円、10年556億円の大型契約? ドジャースなら「大金を出す」

今季から両リーグDH制、もしドジャース入団なら「今と同じような起用法になるかも」

 ドジャースは巨大市場を持つ名門球団。昨季は9年連続でポストシーズンに進出し、2020年にはワールドシリーズを制覇した。「(エンゼルス)ファンの人も好きですし、球団自体の雰囲気も好き。ただ、それ以上に勝ちたいという気持ちが強い」などと昨季終盤に語っていた大谷の“条件”にも当てはまる。果たしてドジャースは動くのか。

「ドジャースは、ショウヘイ獲得に必要になりそうな大金を出すことをいとわない一握りのチームの1つだと思います。獲得すると信じる理由はないし、獲得しないと信じる理由もない。これは完全な憶測にすぎない。でも市場が大きく、資金力があるチームだ。オオタニのような大物がFAになったときに、ドジャースが対象外だと思う人はいない」

 仮にドジャース・大谷なら、どんな起用法になるのだろうか。デービス氏は「(ドジャース入りは早くても)2024年。ドジャースのロースターがどうなっているか」としつつも、両リーグDH制の導入でエンゼルスと同じ起用法になるのでは、と予想した。

「両リーグDH制が導入されたことで、彼の獲得に乗り出す球団は増えるだろう。ナ・リーグ球団はどこでも、特にドジャース、カブス、メッツなど市場の大きな球団は彼の起用法を見つけ出すだろう。今と同じような起用法になるかもしれないね」

 高校卒業後のメジャー挑戦を目指した大谷。その当時はドジャース移籍が有力視されていた。デービス氏も「その話は知っています。日本でプロ入りすることを決める前に、ドジャースと契約直前までいったと。エンゼルスとドジャースが試合をする時に、その繋がりについて話すのはいつも楽しいよ」と話す。そして、“大谷愛”を打ち明けた。

「大好きだよ。本当に彼を見るのは大好きだ。エンゼルスがプレーオフに進出してみんながオオタニを、トラウトを見る機会ができることを心から願っているよ」

 近くに本拠地を持つドジャース放送席から熱い視線を送っている。

○著者プロフィール
小谷真弥(こたに・まさや)1983年、大阪・大阪狭山市生まれ。埼玉・東松山市育ち。明大明治高、明大野球部を経て2006年報知新聞社に入社。地方部(富山・石川)を経て09年に運動第一部(野球部)へ異動。09年ロッテ、10、11年横浜、12年から巨人、15年から日本ハム、17年からメジャー担当。19年2月からFull-Count編集部に所属。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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