プロ初安打、直後に痛恨ミス… 新庄ビッグボスが日本ハム20歳に求める理想の姿

記念すべき初安打にも笑顔なし「チームの流れを切ってしまった」

 しかしまだまだ課題はある。1死二、三塁で野村が左飛を打ち上げると、宇佐見だけでなく二塁走者の上野もスタート。宇佐見が本塁へ到達する前に三塁手・渡邉佳にタッチされて併殺となり、得点機を逸した。記念すべき日にも上野の顔に笑顔はなく「完全に判断ミス。本当にチームの流れを切ってしまったので、そこをもう1回反省しないといけないと思う」と振り返った。

 それでも6回の第2打席は粘って四球。楽天先発・早川の前に7回までわずか2安打1四球に封じられた中で、上野は2度の出塁と“嫌らしさ”を示した。さらに、これはチームの活性化にもつながるだろう。「上野くんが(1軍に)来たことによって、また(他の)内野手がもっといいプレーをしようと思うだろうし。何がいいって、ライバル心が高まること。競争がなくなることが一番怖い」と話していたビッグボス。この日の上野の姿に発奮する選手がいれば、それこそ狙い通りだ。

 わずか3安打で早くも5度目の零敗。厳しいシーズンの船出であることは間違いないが、この競争がチームを活性化させる。上野自身もまた、喜びと悔しさを手に、レベルアップを目指す。

(Full-Count編集部)

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