エンゼルス、戦力外アップトン放出 年俸35億円は球団負担、最低年俸で獲得可能

エンゼルスからDFAになっていたジャスティン・アップトン【写真:AP】
エンゼルスからDFAになっていたジャスティン・アップトン【写真:AP】

「プホルスと同じ道を辿る可能性」両リーグDH制によって獲得する球団も?

 エンゼルスは8日(日本時間9日)、ジャスティン・アップトン外野手をリリースした。2日(同3日)に40人のロースター枠から外す「DFA」の措置を取ったが、トレードでの獲得に乗り出す球団は現れず、放出することになった。これによって、今季の年俸2800万ドル(約35億円)はエンゼルスが負担し、獲得する球団はメジャー最低年俸でも契約できる。

 2017年途中にタイガースからトレードで加入したアップトンは、その年に計152試合に出場して打率.273、35本塁打をマーク。オフに5年1億600万ドル(約131億円)の大型契約を結んだが、1年を残して事実上の戦力外となっていた。エンゼルスが高額契約のベテラン選手を放出したのは、昨年5月のプホルスに続いて2年連続となった。

 米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、この動きを「それほど驚きではない」としている。「DFA」によってウェーバー公示された選手の獲得を申し入れれば、年俸2800万ドルも引き継がれるため、乗り出す球団はおらず。また、エンゼルスは年俸の一部を受け持つトレードを画策することもできたが、そうしなかったか、あるいは試みたが上手くいかなかったという。

 一方で、オープン戦では7試合に出場して3本塁打、11打点、打率.333と好調だったことから、メジャー最低年俸なら獲得する球団も現れそうだ。同サイトでは、両リーグDH制によって市場が広がっていることにも注目。「(ドジャースに移籍して活躍した)プホルスと同じ道を辿る可能性もある」と予想している。

(Full-Count編集部)

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