大谷翔平から3Kも謙遜「大した事とは言えない」 バーランダーは二刀流に「ゾクゾク」
3年ぶりの対決に「とても楽しいバトルだったよ」
■エンゼルス 2ー0 アストロズ(日本時間10日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、本拠地でのアストロズ戦に「1番・指名打者」で先発出場。3年ぶりの対決となった通算226勝右腕ジャスティン・バーランダーに3打席連続三振を喫し、4打数無安打だった。“完勝”した39歳右腕は試合後「成績を見ると、ちょっと気が楽になるね」と語った。
初回先頭の第1打席は全球ストレート勝負され、最後は2ボール2ストライクから96.1マイル(約155キロ)に空振り三振に。第2、3打席は球審の判定に苦しんだ。3回2死では内角スライダーに、5回1死二、三塁では内角154キロ直球にそれぞれ見逃し三振。いずれも際どい判定で、不満げな表情を浮かべた。5回は本拠地が大ブーイングに包まれた。
際どい判定に、バーランダーは「彼は良いスイングをしていたし、私は良い球を投げることができた。最後のイニングの大きな場面での1球は特にコースギリギリだった。どちらとも言える球だった」とコメント。一歩間違えれば特大弾の恐怖が待つだけに「とても楽しいバトルだったよ」と語った。
2019年以来の対戦に感慨深げ。7日(同8日)の開幕戦では、初めて投打同時出場の“リアル二刀流”を目撃したといい「私が長い間で見た最も印象的な、クールな出来事だった。ゾクゾクしたよ」とも。「初回を投げ終え、裏には先頭打者として打席に立ち、スタンディングオベーションを受ける。彼がしていることは本当に素晴らしいよ。私は彼の大ファンだ」と称賛の言葉を並べた。
その上で「だから(彼がしていることと比べれば)今日彼から3つ三振をとっただけでは大したこととは言えないよ」と強調。注目の一戦は、互いのリスペクトと意地がぶつかり合った結果でもあった。
(Full-Count編集部)