同じ日替わり打順でも…新庄野球と仰木マジックの「違い」 当時知る名コーチが指摘

楽天は日本球界復帰2年目の田中将が2連勝「感覚を取り戻しつつある」

 では、昨季25年ぶりにリーグ優勝を果たしたオリックスはどうか。エース・山本が開幕から無傷の3連勝、右肘手術から本格的に戻ってきた山岡ら投手力は申し分ない。その中で「昨年は初めてレギュラーを取った野手の活躍が大きかった」と、まだまだ上積みできる可能性があると感じている。

 新井氏が2019、20年とソフトバンクの2軍打撃コーチ時代には「杉本、紅林、宗らはファームで打たれた印象がない選手だった。それが1軍のレギュラーとして活躍して驚きもあった。実質2年目となる今年が非常に大事。1年だけじゃなく2、3年続けられるかがチームの勝利にも直結する」と、彼らが真のレギュラーとして活躍することをBクラスから浮上する条件に挙げた。

 2位の楽天は日本球界復帰2年目の田中将が本来の力を発揮し開幕から2連勝。「メジャーではスプリット主体だったが、日本人は振ってくれない。昨年でその辺の感覚を取り戻しつつある」。マウンド感覚も徐々に戻り、球速も150キロ台を計測するなど日本式のスタイルに戻ってきたことが大きい。実績のある涌井、則本、岸、2年目の早川らも控えるだけに「コロナでの離脱もあったが現時点では優勝争いに加わる一つのチーム」と見ている。

猫の目打線は「出番が分かるからこそ、そこに向け準備することができる」

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