167キロ“爆速球”大学生の驚き逸話 超平凡ピッチャーの高校時代からの豹変ぶり
ベン・ジョイス投手はロブ・フリードマン氏のインタビューに答えた
米テネシー大学のベン・ジョイス投手は今年、最速104マイル(約167.4キロ)を投じるなど100マイル超の剛球を連発して一躍、注目の存在となった。ピッチング・ニンジャ」の愛称で日本のプロ野球ファンからも支持される投球分析家ロブ・フリードマン氏が21歳右腕にインタビューを行い、その模様を自身のYouTubeに投稿している。
ジョイスは2月23日(日本時間24日)のノーススカロライナ大アッシュビル校戦で、昨季のメジャー最速だった103.4マイル(約166.4キロ)を超える103.5マイル(約166.6キロ)をマークして話題に。さらに3月20日(同21日)のサウスカロライナ大戦で104マイル(約167.4キロ)を記録した。リリーフを務めていることもあり、ついた愛称は「ボランティア消防士」。ジョイスは「すごく気に入っている。最近は観客席からもそういう声がかかります」と話す。
これだけの逸材がなぜこれまで注目を浴びなかったのか。その理由を次のように明かす。「高校最終年に身長が1年で8インチ(約20センチ)伸びて、その影響で体をうまく使えませんでした。徐々に球速は上がっていきましたが、(当時は)あまり注目されていませんでした」。高校1年時は67マイル(約108キロ)だったが、3年時に80マイル(約129キロ)に。そして高校最終年に90マイル(約145キロ)台が出るようになったという。
憧れの存在はメッツのマックス・シャーザー投手。「子どもの頃、彼を見るのが大好きでした。MLBで最高の投手だと思います。もちろん(メッツのジェイコブ・)デグロムを見るのも好きでした。信じられないような投球をしますよね」と声を弾ませた。そして「変化球に磨きをかけていきたい。そうすることで、長期的に見るとより良い投手になれると思っています」と青写真を描く。遅咲きの右腕が今後どんな進化を遂げていくのか、注目される。
(Full-Count編集部)