新庄ハム、今季初の完封＆連勝　ビッグボス“好リクエスト”、開幕投手ドラ8が初セーブ

初回に松本剛の左前適時打で鮮やか先制、依然最下位も浮上のきっかけに

■日本ハム 3ー0 西武（12日・ベルーナドーム）

　日本ハムは12日、敵地ベルーナドームで行われた西武戦に3-0で勝利。10日の楽天戦（札幌ドーム）と合わせ、新庄剛志監督にとっては開幕15戦目にして今季初の完封と連勝となった。

　鮮やかな先制攻撃だった。初回、西武先発のドラフト2位佐藤に対し、1死から渡辺、近藤が連打。相手捕手・牧野の捕逸で二、三塁とした直後、「4番・左翼」でスタメン出場していた松本剛が左前へ先制適時打を放った。4回にも先頭の松本剛の右前打と二盗などで1死三塁のチャンスを作り、ヌニエスの左前適時打で1点を追加した。9回にも宇佐見の左犠飛でダメを押した。

　守っては、先発の左腕・加藤貴之投手が6回2/3を投げて4安打無失点の好投。今季初勝利を挙げた。7回1死一、三塁のピンチでは、山田の三ゴロの間に1点を奪われたかと思われたが、新庄監督のリクエストによるリプレー検証で判定が覆り無失点で乗り切った。9回は、開幕投手も務めたドラフト8の北山が無失点で締め、プロ初セーブを挙げた。

　今季15試合で4勝11敗、勝率.267で依然としてリーグ最下位。連勝をどこまで伸ばせるか、ビッグボスの手腕も注目される。

（宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki）