敢えて固定しない打線、苦手打者に投手起用…新庄ビッグボス、規格外の“育成術”
安定よりも「さらにいいものが出てくるんじゃないか」
日本ハムは開幕から苦しい船出となっている。シーズンに入っても「レギュラー」と呼べる選手はおらず、目まぐるしくスタメンが変わる。「大体は固めようと思ったら固まるけど」という新庄剛志監督。あえて固めず、日替わり打線を貫く理由とは――。
10日に札幌ドームで行われた楽天戦では、野手のコーチ陣にメンバー決定を託した。前日9日は敗れはしたものの11安打。長打が7本と当たりが響き「みんな打ったから本当に難しい。みんな使いたい」ことが理由だった。
「成功するかしないかは関係なしに、つながるかつながらないか。キャンプからいろいろやってきて、もっとさらにいいものが出てくるんじゃないかなっていう勉強も含めてですね。シーズンでそういうことをするもんじゃないと言われるかもしれないけど、俺はそうなんですよ。これからのチームだし」
レギュラーが固まれば安定はするが、常にさらにいいものを追い求める。スタートダッシュに失敗し、最下位に沈んでいても「あまり下向かないんですよ。やってみようやという方がかなり強い。なんで負けたの? じゃなくて、なんで勝てなかったの? って考える」とポジティブ思考を明かした。