「言葉を失う…なんと美しい瞬間」英雄プホルスの3855日ぶり一発に観客総立ち
11年ぶりカージナルス復帰のプホルス、通算680号で700本塁打まであと20本
■カージナルス 6ー5 ロイヤルズ(日本時間13日・セントルイス)
11年ぶりにカージナルスに復帰したアルバート・プホルス内野手に、ファン待望の瞬間が訪れた。12日(日本時間13日)の本拠地でのロイヤルズ戦で、通算680号となる今季1号ソロ。カージナルスの選手としては3855日ぶりとなる一発に、球場はスタンディングオベーション。球場は実況も言葉を失うほどの感動的な雰囲気に包まれた。
初回、アレナドの先制2ランに球場が沸いた直後だった。5番のプホルスは93.3マイル(約150キロ)の低めフォーシームをバットで一閃。左翼スタンドへ美しいアーチを描く間に球場全体が一斉に立ちがると、地鳴りのような大歓声に包まれた。
プホルスが三塁を回ると、地元放送局「バリースポーツ・ミッドウェスト」の実況は無言に。盟友のヤディアー・モリーナとハグを交わし、ヘルメットを脱いでカーテンコールで応える感動的な瞬間に、言葉は不要だった。
開幕前には今季限りでの現役引退を示唆。過去にバリー・ボンズ、ハンク・アーロン、ベーブ・ルースの3人しか達成していない通算700本塁打まであと20本に迫った。球団公式ツイッターは「カージナルスのユニホームで、本拠地でHRはプライスレス」「700本に届きますように」「戻ってきた彼を見られて粋」と多くのファンのコメントで溢れた。