オリ中嶋監督も嘆き「繋がらない」 12球団ワースト打率.191、杉本は6戦22打席無安打
ここまで16試合を消化し2桁安打は2日・日本ハム戦で放った11安打の1試合
■西武 6ー1 オリックス(15日・京セラドーム)
オリックスは15日、京セラドームで行われた西武戦を1-6で敗れ5位に転落となった。好機で1本が出ず打線に繋がりを欠いたが、中でも深刻なのが昨季、打率3割&ホームラン王の杉本裕太郎外野手だ。ここまで6試合22打席連続無安打と快音が聞こえない。
相手を粉砕する“ラオウの一撃”が鳴りを潜めている。この日は初回2死一、二塁の好機で第1打席は見逃し三振、3点を追う5回2死一、二塁の第3打席では左飛に倒れるなど3打数無安打に終わった。25年ぶりのリーグ優勝を果たした昨季は32本塁打を放ちブレークしたが実質“2年目”の今季は開幕から苦しい状況が続いてる。
ここまで計16試合に出場し打率.113は規定打席到達者ではリーグワーストのソフトバンク・甲斐(打率.111)に次ぐ数字となっている。主砲の不振はチーム全体にも広がっている。開幕から16試合を消化して2桁安打を放ったのは2日・日本ハム戦の11安打(7得点)のみ。12球団ワーストのチーム打率.191と課題は明確だ。
主軸に1本が出ない状況に中嶋監督も「それが繋がらないから、こういう感じになっている。今苦しいのがそういうところ」と、打線の奮起を促す。
10日のロッテ戦では佐々木朗の前に日本記録タイの19奪三振と完全試合を許し敗戦。その直後から選手らの新型コロナウイルスの感染が判明し12日からの楽天3連戦が延期に。“完全敗戦&コロナ”のWショックを払拭することができなかった。
5日ぶりに開催された一戦でファンに勝利を届けることができず指揮官は「意気に感じてやろうと思うのですが、本当にいいゲーム見せたい。ハツラツというのを。色んな精神的なものがあったと思うが、僕らプロ野球選手という姿を見せて頑張らないといけない」と気を引き締めていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)