初連勝の阪神、巻き返しへ一筋の光? 球団OBが太鼓判押す新たな“勝利の方程式”

セットアッパーは4年目の湯浅、ピッチング覚えればまだ成長

 4年目の湯浅は12日の中日戦(バンテリン)では1点リードの8回に登板し、阿部に同点打、石川昂に勝ち越し打を浴び敗戦投手となったが、ここまで9試合に登板し4ホールド、防御率2.16と安定した成績を残している。

 矢野監督の期待も大きく、今季はセットアッパーとして起用されている。野口氏は「今日の試合はミスショットに助けられた部分もありますが、まだ実質1年目。結果が出ればまず良しといえます。“ピッチング”を覚える必要はあるものの、それは成長していく過程のなかで身につけていけばいい」と指摘する。

 開幕から抑えを任されていた新助っ人のケラーは2度のセーブ機会に失敗し、2軍で調整中。セットアッパーを務めていた岩崎がこの連勝劇では“代役守護神”として安定した投球を見せたのは大きい。今後についても野口氏は「メンバー構成を見てもこのままでいくのではないでしょうか。ボールが強いのは当然ですが、マウンド上で表情を変えることもなく、メンタルも強い。抑えに必要な条件の一つです」と、適性に太鼓判を押す。

 昨季まで守護神を務めていたスアレス(現パドレス)の穴を埋められず、苦しい戦いが続いていた阪神にもやっと光が見え始めてきた。勝ちパターンを確立できれば、まだまだ巻き返すチャンスは十分にありそうだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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