先輩のトレードで「涙を堪えるのが…」 中日・京田陽太が名古屋を奔走した日

打てなくても「態度には出さない」…選手としてもがき苦しむ姿

 迎えた2022年シーズンは、ともに厳しさに直面している。京田は遊撃のレギュラーとして出場を続けているが、打率1割台と低迷。加藤は4月から1軍に昇格したものの、まだ出番は回ってきていない。互いにプロとして1年でも長く刺激しあえる存在であることが、理想の関係に違いない。

 結果が全ての酷な世界だからこそ、京田は人と人との繋がりを大切にしてきた。混じりっ気のない純粋さは、時に素直すぎる言動となって物議を醸すことも。ただ、もう若手と呼ばれる時期は過ぎた。選手会長として3年目。チームの中心にいなければいけない立場なのは分かっている。

 立浪和義監督が就任し、生まれ変わったドラゴンズ。レギュラーとして使い続けてもらっているからこそ、打てなくても「態度には出さない」と決めている。何も変わっていないように見える快活さの裏には、選手として苦しみながら成長しようともがく姿がある。

○著者プロフィール
小西亮(こにし・りょう)
1984年、福岡県生まれ。法大から中日新聞社に入社。石川県や三重県で司法、行政取材に携わり、中日スポーツでは主に中日ドラゴンズやアマチュア野球を担当。その後、「LINE NEWS」で編集者を務め、独自記事も制作。2020年からFull-Countに所属。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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