ソフトバンクの攻撃に見える確かな“変化” 藤本監督も手応えを感じる昨季との違い

昨季はリーグ4位だった四球数がここまでリーグ最多

 それと共に、藤本博史監督が新たに指揮官に就任した今季になって、昨季までと大きな“変化”を遂げている部分がある。それが攻撃における四球の多さと出塁率の高さ。藤本監督が就任直後から重視し、キャンプ、オープン戦と口を酸っぱくチームに徹底してきたことが、シーズンに入って結果に結びつきつつある。

 今季ソフトバンクはここまで67個の四球を選んでいる。これはリーグ最多だ。昨季は143試合でリーグ4位の452四球。積極的に打ちに行くスタイルが四球数の減少、そして出塁率の低下にも繋がっていた。1066個と日本ハムに次ぐ多さになっていた三振数も、今季はここまで113個と楽天に次ぐリーグ2番目の少なさ。打撃面でのアプローチの変化が見てとれる。

「2ストライクからのアプローチはできている」と藤本監督も、こう打者たちの“意識の変化”を感じ取る。積極的に早いカウントから打ちにいくスタイルは継続しつつ、追い込まれてからは簡単に凡退せずに粘り強く投手と対峙していく。そんな姿をこれまでの17試合では随所に感じることができた。

四球と三振の割合を示す「BB/K」は12球団トップの数字

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