鈴木誠也の活躍を裏付ける“驚異的数字” MLB公式「成功が続くことを示唆している」
ボール球に手を出す確率は最も低く、スイング率は3番目に低い
カブスの鈴木誠也外野手が衝撃のメジャーデビューを果たした。19日(日本時間20日)終了時点で出塁率.581はメジャートップ、打率.414はナ・リーグトップだ。MLB公式は「セイヤの好調なスタートが本物の理由」として、18日(同19日)までの打席で見せてきた特徴を分析。メジャー2位タイの12四球を選んでいる理由などを考察している。
MLB公式が着目したのはスイング率の低さ。29.8%は規定打席に達している選手の中ではレイズのチェ・ジマン、タイガースのスペンサー・トーケルソンの29.1%に続いて3番目に低いという。ストライクゾーン外の球をスイングした率を表す「チェイス率」は8.4%で、こちらは規定打席に達している選手で最も低い。
「彼は自分の(ストライク)ゾーンを分かっており、それに専心している。ギリギリの球に対してたじろぐことすら多くない。見逃し三振も何度かあるが、それはどれだけゾーンに専心しているかを示すもので良いことだ。彼はボール球に手を出さない」というデビッド・ロス監督のコメントを紹介している。
少ないスイングを“有意義”なものにしているのも特徴だ。スイング数における空振り率(Whiff率)は20%。メジャー平均より低い。平均打球速度は93.4マイル(約150.3キロ)で、昨年だとトップ10入り、今年だと上位12%に入るという。一方で、バントとファウルを除く全打球のうち、打球角度が8度~32度の割合を示す「スイートスポット」のコンタクト率も平均を大きく上回る50%。空振りしないだけでなく正確に捉え、強い打球を飛ばしていることが分かる。
まだ開幕から10試合が過ぎた時点での数字だが「シーズンが進むにつれて、この傾向が変わると信じる理由はない。これは多くの選手が再現したいと思う実質性のあるアプローチだ」と記事は指摘。抜群の選球眼とスイングした際の力強いアプローチは「スズキの成功がこれからも続くことを示唆している」と結んでいる。
(Full-Count編集部)