日本は「食べ物が美味しすぎ」 体重4.5キロ増…元鷹ムーアが語るNPBの学びと失敗談

メジャー昇格したレンジャーズのマット・ムーア【写真:小谷真弥】
メジャー昇格したレンジャーズのマット・ムーア【写真:小谷真弥】

日本での生活「4.5キロほど太ったよ。食べ物が美味しすぎて」

 日本での思い出もたくさんある。コロナ禍に悩まされたシーズンだったが、福岡での生活は「最高だった」という。

「コロナがちょうど始まった頃だったけど、とても楽しかったよ。日本の人たちはとても礼儀正しくていつでも助けてくれて、僕ら(妻と自分)が困った時はただ尋ねればいいという感じだった。どこかの段階で日本にまた遊びに行きたいと思っている」

「カレーライスが好きだった。あとはラーメン。そして豚カツ。日本にいる間に10ポンドぐらい(4.5キロ)ほど太ったよ。食べ物が美味しすぎて。白米がとてもおいしかったし、焼肉スタイルのステーキも。体重管理が難しかった」

 もちろんソフトバンクでのプレーは今の自信につながっている。日本での一番の思い出は「やっぱり日本シリーズ優勝かな」と即答。続けて「それまで優勝したことがなかったら、あの時に初めて優勝する感覚を実際に味わったよ」と笑顔で続けた。勝つ喜びは何事にも変えられない経験となっているようだ。

 昨季はフィリーズでメジャー復帰し、レンジャーズに所属する今季は4月16日にメジャー昇格。中継ぎとして3試合登板して防御率1.69。計5回1/3で7奪三振と上々のスタートを切った。

「ホークスのことは今も追っているが、今季はいいスタートを切っているようだね。日本でとても素晴らしい時間を過ごした。仲間が恋しいよ」

 ソフトバンク退団から2年。それでもメジャー通算56勝左腕はホークスでの思いを胸にメジャーでの活躍に繋げていく。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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