佐々木朗希はなぜ敵地で苦戦した? 専門家が“激変”に見た「不思議な感覚」とは

ZOZOマリンの風は「独特の風で球種によってはすごい力を発揮する」

 新井氏は現役時代、指導者時代に何度もZOZOマリンスタジアムでの試合を経験。オリックスの打撃コーチだった1995年には野田浩司氏の19奪三振(ロッテ戦・千葉マリン)を目の当たりしており「野田が三振の記録を作った時もそうだった。独特の風で球種によってはすごい力を発揮することもあった」と語る。

 この日は、風がなく、天候の影響も受けない京セラドームでの登板。「千葉の時はボールの下にバットが通っての空振りが目立ったが、この日はほとんどがファウルになっていた。投げているボールの違いはそれほど感じないが、千葉の風が手助けしてくれた部分もあった」と分析した。

 実際に佐々木朗がストレートで空振りを奪ったのは2回2死から安達へ投じた2球目の158キロと、5回無死一、二塁で西野へ投じた5球目の156キロの2球のみ。150キロ後半の高めのストレートを痛打される場面もあり「オリックスの打者が対策を練っていた部分もあるが、空振りを取れないことも、精神的な部分で制球を乱す要因の一つになったかもしれません」と新井氏は語った。

風に左右されるZOZOマリンで好投を続け「不思議な感覚を持っているかも」

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