打者に正気失わせた「酷い審判」 “誤審疑惑”への狂気のブチ切れが「最高の退場」
9回に起きた“疑惑の判定”…打者はバット&ヘルメット投げてブチ切れ
■ブルワーズ 1ー0 フィリーズ(日本時間25日・フィラデルフィア)
フィリーズのカイル・シュワーバー外野手が24日(日本時間25日)、ブルワーズ戦で疑惑のストライク判定にブチ切れ、退場処分を食らった。正気を失ったような激昂ぶりに、米スポーツ局「ESPN」も注目。判定が誤審ではないかという見方も多く、ファンからは「酷い審判だが、誰かがここまで荒れ狂っているのは見たことないかも」「コンピュータに判定させろ」と擁護の声が上がっている。
わずか1点を追う9回1死の緊迫した場面だった。フルカウントからブルワーズ左腕のジョシュ・ヘイダーが投じた6球目は、外角にわずかに外れたようにも見えた。エンゼル・ヘルナンデス球審が三振をコールすると、見送ったシュワーバーはバットとヘルメットを地面に叩きつけて激昂。身振り手振りで怒りをあらわにし、退場処分となった。
ESPNの「サンデーナイト・ベースボール」として全米中継された試合だっただけに、この退場劇は注目を浴びることに。米メディア「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏は「ほとぼりが冷めたので……これは長年見てきた中で最高の退場の1つだ! よくやった、カイル・シュワーバー」と反応。エミー賞の受賞歴もあるスポーツキャスターのジョン・アルバ氏も「社会を代表して、カイル・シュワーバー、あなたの犠牲に感謝します」とツイートした。
地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」によると、スタットキャストではボールだった球がストライクと判定されたケースは、フィリーズの攻撃中に7度あったという。「素晴らしい投手を相手に、何度もプレートから外れた球をストライクと判定されたら、得点を挙げるのは難しくなる」とのシュワーバーのコメントも紹介した。
ESPNがツイッターでこのシーンを紹介すると、ファンからは「こんな風に正気を失ってしまったシュワーバーは言い訳できない。バットもヘルメットも叩きつけて……いい退場だ」「ヘルナンデスはMLBで最悪の審判」「投手の表情がいい。彼さえも酷い判定だと分かっていた」と様々なコメントが並んだ。