2試合連続で満塁アーチを被弾 DeNA三浦監督が期待の若手左腕に怒った理由

DeNA・坂本裕哉【写真:荒川祐史】
DeNA・坂本裕哉【写真:荒川祐史】

3年目の今季は0勝2敗、防御率7.20と苦しんでいる

 坂本はルーキーイヤーの一昨年と昨年に4勝ずつを挙げ、今年のオープン戦では3試計11イニング無失点と結果を残して開幕ローテ入りを果たした。飛躍を期待されている24歳だが今季は0勝2敗、防御率7.20と結果が出ていない。

 気の毒な要素もある。先発が予定されていた今月3日のヤクルト戦が雨天中止となり、19日ぶりの1軍登板となった15日のヤクルト戦では5回3失点で敗戦投手。その後、浜口、石田が新型コロナウイルス陽性で戦列を離れた事情もあり、中5日の短い間隔での先発が2度続いた。左腕はこの試合前の時点で「前回登板で球数を投げられていない(71球)ので、中5日でも違和感はない」と話していたが、調整が難しい状況ではあった。

「早いイニングでの降板となり、先発としての役割を果たせず本当に悔しいです」と球団を通じてコメントを残した坂本。来週も先発のチャンスが巡ってくるのか、それとも2軍で仕切り直しか──。三浦監督は「これから考えます。2試合連続の大量失点ですし、他のローテーション投手との兼ね合いもある」と明言しなかった。「チャンスの神様には前髪しかない」と言われる。次に与えられる機会こそ、石にかじりついてでもものにしたいところだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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