根尾は「スタメンのチャンスない」 中日立浪監督が明かす“遊撃再挑戦”の真相

根尾は「打てれば外野でという考えでしたが、そうはいきませんでした」

 注目は、根尾昂外野手の処遇。外野手争いにおける現在地について「頑張ってはいますが、スタメンで出られるチャンスはありません。去年の段階ではショートの守備は京田(陽太)に勝てない。だったら、打てれば外野でという考えでしたが、そうはいきませんでした」と厳しい評価だ。

 しかし、その京田が開幕から打撃不調。根尾はショート再挑戦となった。「京田にライバルらしいライバルがいない。本人もやりたいと言っている。それなら、もう1回ショートの守備力を上げれば、試合に出られるチャンスが増えるという判断です。2軍で基本からやり直して、守備が合格となれば、また上に呼びます」と説明した。修行期間は約1か月。「どこまで良くなるかは分かりませんが、外野手としてゴロを捕る時のバウンドの合わせ方やスローイングは文句なし。今、内野をやれば、外野の経験が生きると思います」と期待を寄せた。

 根尾に投手の可能性はあるのか。「オープン戦からブルペンで練習させていました。最初は敗戦処理からですが、展開次第で投げさせる予定でした。チーム事情も変わったので、もう当分は無いですね」と一旦封印のようだ。

 3年目“ドラ1”の石川昂弥内野手には、ストレートへの対応を求めた。「開幕前に100打席、200打席打てなくても使うと言いましたが、今もその気持ちは変わりません。ただ、真っ直ぐを待って、真っ直ぐを仕留められない。見ていたら、分かるでしょ」ときっぱり。「今後、(高橋)周平が1軍に戻ってきたら、昂弥も危機感を持たないと。打率よりも真っ直ぐを待っている時だけは仕留めるという形になれば、ずっと使います」と奮起を促した。

 高橋周は左足首の捻挫が癒え、2軍戦で復帰。「サードをさせています。今でも1軍に上がれる状態ですが、3番に固定したいので、打撃の状態がしっかりしてからですね」と焦りはない。ポジションは「サンドラを参考にします」と笑った。

自己採点は「ビシエドが打てない状態で貯金があるので100点」

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