打者プッツンの“誤審疑惑” 悪名高い審判には擁護の声も「何かがおかしい」
MLBの元審判「ヘルナンデス以上に勤勉な人はいない」
24日(日本時間25日)に行われたフィリーズ-ブルワーズ戦で、打者がブチ切れる疑惑の判定を繰り返したエンゼル・ヘルナンデス審判員。悪名高いことでも知られ、各方面から批判の声も上がったが、中には擁護の声も。MLBの元審判であるジョー・ウェスト氏は、米ラジオ局「WEEI」の番組に出演した際に「エンゼル・ヘルナンデス以上に勤勉な人はいない。彼は不当な仕打ちを受けている」と語った。
全米中継されたのも相まって、注目された“誤審騒動”。この試合では、何度も外れた球がストライクと判定されたといい、イライラが爆発したのは9回だった。わずか1点を追う状況で、カイル・シュワーバーが見送った外角の球はストライクとなり見逃し三振に。この判定に激昂したシュワーバーは、バットとヘルメットを地面に叩きつけて抗議。退場処分となった。
同局によると、ヘルナンデス氏は球場から出る際にファンから怒声を浴びるなど、厳しい批判を受けたという。審判の成績を全試合評価している「Umpire Scorecards」のツイッターアカウントによると、ヘルナンデス氏の正確性と一貫性はいずれも88%。ともにリーグ平均の94%より低かった。
ただ、ウェスト氏は試合後にヘルナンデス氏に電話して聞き取ったところ、違う結果だったという。「(ジャッジの評価)スコアがいくつだったのか彼に聞いたら、(MLB機構の)オフィスが言うには96%だったと言っていた。メディアは彼のスコアが85%だと言っている。乖離がある」と強調。その上で「2つの異なるストライクゾーンがあってはいけない。全てが一緒であればなにも問題はない。しかし、一緒ではなく、85%と96%という不一致があるなら、何かがおかしい」と述べた。
果たしてジャッジは良かったのか……。米ヤフースポーツは、ウェストの発言はいくつものフィルターを通した伝言ゲームのような形になっているため注意が必要だと言及。そもそも機構側の評価システムの内容も不明だとした。
(Full-Count編集部)