苦節10年、MLB初安打を刻んだ加藤豪将の矜持 「何があっても乗り越える方法を学んだ」
故障者が戻ってくれば「3Aで過ごす期間も多くなるだろう」
ブルージェイズが加藤とマイナー契約を結んだ一番の理由は打撃ではなかったが、質の高い打席を積み上げていると記事は指摘する。28日(同29日)終了時点で11打席に立って3四球、1三振、2得点をマークしているとし、ボール球に手を出さない我慢強さを備えているとも。また、ファースト、セカンド、サード、レフトを守ることができ、走者としての質も高いと評価している。
「オールスターやMVPクラスの選手がたくさんいることは自分の助けになっています。僕は自分の仕事をして、あとはスターに本領を発揮してもらうだけ。ホームランを打つ必要はありません。多くのことをする必要はありません。ただ出塁するだけでいいんです」と加藤は自身の立ち位置について語る。
ただ、前途洋々というわけではない。役割は“スーパーユーティリティ”。負傷者リスト入りしているテオスカー・ヘルナンデス外野手、ダニー・ジャンセン捕手、キャバン・ビジオ内野手らが戻ってくると、「カトウは3Aで過ごす期間も多くなるだろう」と記事は予想する。
しかし、加藤自身はそうなった時の心の準備はできているという。「僕は自分の役割を心から受け入れている。恐れるものは何もありません」。誰からも愛される27歳。多くの経験を積み重ねてきた加藤が、1本のヒットを契機に飛躍を遂げられるか。今後の働きが注目される。
(Full-Count編集部)