G.G.佐藤の“1日限定復帰”が実現した背景 オーナーが考える新たなビジネスモデル

埼玉武蔵と1日限定契約を結び、29日の試合に出場したG.G.佐藤【写真:宮脇広久】
埼玉武蔵と1日限定契約を結び、29日の試合に出場したG.G.佐藤【写真:宮脇広久】

埼玉本拠地のチームがあえて千葉で主催試合の意義

 かつて西武、ロッテなどで活躍し、独立リーグのルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズと1日限定契約を結んだG.G.佐藤(本名・佐藤隆彦)が29日、千葉・浦安市運動公園野球場で行われた神奈川フューチャードリームス戦に「1番・DH」でスタメン出場。4打数3安打1打点と活躍した。1日限定契約は、独立リーグならではの新たなビジネススタイルとなる可能性がある。

 試合開始前からあいにくの雨に見舞われ、徐々に激しさを増した。結局5回終了時点で降雨コールドゲームとなり、7-7の引き分け。それでもスタンドには、G.G.佐藤のロッテ時代のレプリカユニホームを着たファンを含む482人の観客が足を運び、ハッスルプレーに声援を送った。

 実は、G.G.佐藤の父・佐藤克彦さんが社長、自身が副社長を務める測量調査の「株式会社トラバース」(本社・千葉県市川市)が、この試合の冠スポンサーだった。埼玉を本拠地とするチームがあえて千葉県内で主催試合を行った意義はそこにある。ちなみに、現時点でBCリーグには千葉にフランチャイズを置くチームは存在しない。

 独立リーグはNPBに比べると経営規模が小さい。将来のNPB入りを目指しながら、シーズンオフにはアルバイトで生計を立てている若い選手が大半だ。G.G.は「各球団がスポンサー集めに苦労しているそうで、こういうことをフックにして、新しいスポンサーを付けるのは“アリ”だと思います」と話す。

山崎オーナー「セルフブランディングが上手な方だと思います」

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