129球完投の阪神青柳は「まさにエースの姿」 球団OBが称賛したベンチでの“振る舞い”

下位打線の奮起は必要「梅野あたりが調子を取り戻せば、打線に繋がりが生まれてくる」

 24日のヤクルト戦(神宮)からガンケル、西勇、秋山と先発投手に白星が付いたことも大きい。これまで苦しんでいた投手陣に安定感が増し「チームは一時の底から抜け出したと見ていいのでないでしょうか」と語る。

 この日は3試合ぶりに復帰した4番・大山が8回に貴重なソロを放つなど2安打1打点。“5月反攻”に向け役者も徐々に揃ってきただけに「そこは十分に可能だと思います」と期待を寄せる。ただ、この試合では小幡、梅野がチャンスで凡退する場面もあり「下位打線の奮起はもう少し必要。梅野あたりが調子を取り戻せば、打線に繋がりが生まれてくるはずです」とポイントもあげる。

 チームは4連勝を飾ったが、借金は「12」。2勝1敗ペースで行ったとしても、借金返済まではあと12カードが必要になってくる。新型コロナで離脱した伊藤将、藤浪らの復帰が待ち遠しいが「あとは先発陣の体制が整えば腰を据えて戦うことは可能です。右肘の違和感で離脱した小川は痛いが、(1軍で先発予定の)西純矢などはチャンス。若い力も出てくれば面白くなる」と口にする。

 3、4月は苦しい戦いが続いたが、ようやく本来の姿を取り戻しつつあるタイガース。エース・青柳の快投で勢いに乗ったチームが“5月反攻”を実現させ、セ・リーグの戦いを熱くする。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

RECOMMEND

CATEGORY