オリドラ5は「高卒とは思えない」 “イチロー恩師”絶賛の「振り切るスタイル」
「ストレート、変化球にも当てるようなスイングではなく、振り切るスタイル」
さらに新井氏は凡打に終わったが左腕・エンスと対戦した第1打席、第2打席にも注目した。「ストレート、変化球にも当てるようなスイングではなく、振り切るスタイル。3打席とも自分のスイングができていた。打席は勇気がいる場所。面構えもおどおどしている感じではなく、しっかり投手を見つめている。大したものです」。
身長172センチと上背はないものの、勝負強さを生かした打撃は1軍で十分通用すると見ている。一方で今後の課題については「バットのヘッド」とポイントを上げる。「最初の構えでバットのヘッドが投手よりに向いているのは気にならないが、ステップを踏み終えた時点でまだヘッドが投手寄りに向いている。タイミングが遅れる原因にもなる」と指摘した。
タイプ的には日本ハムで繋ぎの4番として活躍し、オリックスでもプレーした小谷野栄一(現オリックス野手総合兼打撃コーチ)と被るという。「打撃だけを見ると、いいお手本がチーム内に指導者としている。そこまで体は大きくないが勝負強さとパンチ力ある打撃を磨いていけば面白い存在になる」と期待を込めていた。
福田、杉本らが新型コロナウイルス感染で離脱するチームにとって新戦力の台頭は必要不可欠。デビュー戦で存在感を示したルーキーは、転がってきたチャンスを生かすことができるか、注目したい。