パの“隠れ首位打者”に浮上 急成長の鷹3年目・柳町に指揮官がつけた「注文」とは

2軍で昨季も見ていた藤本監督「安打というところに限ったらナンバーワンだった」

 柳町本人も藤本監督ら首脳陣からこの積極性を求められたという。試合前にはチーム全体にも森浩之ヘッドコーチから指示が飛んだ。「見ている方がそう感じているということは結果的にそうなっていたのかな、と」。ファーストストライクから積極的に打ちに行くことを意識して打席に入った。そして、狙い通りに初球を仕留めて、決勝の適時打につなげた。

 栗原陵矢外野手の負傷離脱もあって増えた出場機会でアピールを続ける。まだ外野のレギュラーを掴んだわけではなく「1日1日アピールする気持ちでやっているのがいい形に出ている」という。これで10試合連続安打となり、うち6試合がマルチ安打。まだ規定打席には足りていないものの、今季は24試合で69打数27安打で打率.391。リーグトップの日本ハム・松本剛外野手を上回っており“隠れ首位打者”となっている。

 去年は2軍監督として柳町を見てきた藤本監督も「やっぱり安打というところに限ったらナンバーワンだった。1軍にいっても、2割7、8分は打つんじゃないかなと思っていた。調子いいときこそ今日みたいなタイムリーですね。得点圏でもっともっと目立って欲しいです」期待を口にする。栗原の穴を埋める働きを見せる柳町。日々、頼もしさが増す楽しみなヒットメーカーだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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