野球の適正ポジションは「遺伝子」で決まる? プロも受ける“日本初”の検査とは

野球専用遺伝子検査「Baseball&DNA」を監修、提供する甲子園サイエンスラボ【写真:喜岡桜】
野球専用遺伝子検査「Baseball&DNA」を監修、提供する甲子園サイエンスラボ【写真:喜岡桜】

遺伝子を知れば、効率よく身体作りや野球力向上ができる

「同じ量のご飯を食べても身体が大きくなる選手と、大きくなれない選手がいますよね。それは遺伝子が異なるからであって、決して身体が大きくない選手が頑張っていないからではないんです。自分の遺伝子を理解することで、適した体重の増やし方やポジション、起用方法などを知ることができます」

 昨秋にリリースされたばかりにも関わらず、すでに受検者は小、中、高校生計450人に及ぶ。甲子園出場校でも導入されており「公立高校では短い部活動の時間の中で、効率よく練習やトレーニングをすることに役立てられている」という。アマチュア野球だけでなくタイトルを獲得した一流のプロ野球選手たちが訪れ、検査を受けたこともあるという。

 指導者にとっても検査結果は有益だ。遺伝子レベルで球児1人、1人へ適したケア方法を知ることができ、怪我の予防に努められる。球児がのんびりした性格か興奮しやすい性格か、ポジティブかネガティブかなどの内面を知ることもできるので、指導中や野球ノートでの声のかけ方を変えられたとの反響もあるという。

「面白くない、分からない、出来ない」を解消し、野球人の流出阻止を

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