佐々木朗希が千賀との“剛腕対決”で見せた成長 専門家うならせた「冷静な配球」
4勝目は逃すも千賀との投げ合い「追いつき追い越すにはそう時間はかからない」
序盤は自慢の真っすぐを主体に攻めた。そして捉えられる場面が多いと感じると、バッテリーは途中からフォークをカウント球に使い、カーブで緩急もつけるなど狙い球を絞らせなかった。6回で降板となり球場がざわつく場面もあったが、それも4月10日に達成した「完全試合」の印象があり、期待値が高まっている証拠だ。
「ファンもそうだが、見ている側も期待値が高くなっている。6回1失点の11奪三振。これは素晴らしい内容です。エース級と投げ合うことで、これからもっと成長していくでしょう」
6年連続2桁勝利をマークし、将来的なメジャー移籍も視野に入る千賀と堂々の投げ合いを演じた佐々木朗。これで6試合に登板し3勝0敗、防御率1.50。5度の2桁奪三振(71三振)とまさにエースの投球を見せている。
凄みを増していく若き右腕を「千賀も素晴らしい投手ですが、追いつき追い越すにはそう時間はかからないと思います」と新井氏。試合の中でも課題をきっちりと消化し、成長していく佐々木朗から今後も目を離せない。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)