日韓の“逆輸入投手”がメジャーで旋風 33歳右腕が防御率トップ、元巨人助っ人も躍動
元巨人のマイコラスも復活、メジャー4位の防御率1.53をマーク
日本や韓国のプロ野球を経験してメジャーリーグでプレーする“逆輸入投手”が今季、旋風を巻き起こしている。かつて韓国のSKワイバーンズに在籍したダイヤモンドバックスのメリル・ケリー投手は3勝1敗、メジャートップの防御率1.22。元巨人のマイルズ・マイコラス投手もカージナルス5年目の今季、同4位の防御率1.53をマークしている。AP通信がケリーの奮闘を伝えている。
ケリーは6日(日本時間7日)に本拠地で行われたロッキーズ戦で好投。惜しくもメジャー初完投はならなかったが、8回2/3を投げて8奪三振9回途中1失点の好投で3勝目をあげた。右腕はマイナー暮らしを経て2015年に韓国へ。2018年までの4年間で48勝を挙げて2019年にダイヤモンドバックスと契約した。
2019年には14敗とナ・リーグワーストの黒星を喫するも、昨年までの3年間で23勝をマークし、今年のキャンプ期間中に2年1800万ドル(約24億円)で契約を延長したケリー。入団当初は「ジャーニーマンとして少しだけ知られていた」存在だったが、現在は「間違いなくチームのローテーションで最も重要な戦力。球界でも最高レベルの投手になっている」と記事は解説する。
ケリーは活躍の秘訣について「気持ちの問題だと思う。ロッカールームでもマウンド上でも、前より落ち着いている。誰とでも勝負できる力があるのは分かっている」と語る。トーリ・ロブロ監督はこの日の投球を「またしてもメリルの日だった。ブルペン陣に少し疲労も残っていたから、彼が皆に休みを与えてくれた」と称えた。
2015年から3年間巨人に在籍したマイコラスも結果を残している。ここまで6試合に登板して2勝1敗、防御率1.53。移籍1年目の2018年に最多勝に輝いた後、右腕の手術を経て復活を遂げた。アジアでの経験を生かし、メジャーで活躍する“逆輸入選手”の活躍に今後も注目だ。