「どの打順でもチャンスで回る」 阪神・大山は“宿命”に打ち勝つことができるか?
「大山はどの打順を打ってもチャンスに回ってくる。それが宿命」
技巧派の松葉に対し、ストレート1本に絞ったスイングに「あの場面で長打のある大山に、果たして初球ストレートを投げてくるか。1点リード、あと1イニングで勝利投手になる松葉は相当警戒している。百歩譲って投げるならボールゾーンから入ってくるはずです」と口にした。
昨季はチームトップの93試合で4番を務めたが、好不調の波が激しいのが課題。今季は開幕4番を佐藤輝に奪われる形となったが、低調な打線には大山の活躍が不可欠だ。「長年、言われていることですが大山はどの打順を打ってもチャンスに回ってくる。それが宿命。打席の中でもう少し工夫が欲しい」と野口氏は期待を込めた。
前日は大野雄の前に9回2/3まで完全投球の屈辱。1安打無得点と打線が機能しなかったが、この日も5安打1得点と変わらず。6連勝で息を吹き返したかと思われたが、その後は1勝4敗と再び厳しい状況が続く。連日、投手陣は好投を続けているだけに打線の援護は必要不可欠。大山の1打席、1打席がチームの状況を左右するといっても過言ではない。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)