いきなり出た“源田離脱の穴” ドラ6が痛恨エラーも…西武・辻監督が見せた「親心」
ゲッツーのはずがオールセーフ→内海の今季初白星消えた
■日本ハム 3ー2 西武(7日・ベルーナドーム)
西武は7日、本拠地での日本ハム戦に2-3で競り負けた。主将で球界屈指の名手・源田壮亮内野手が故障離脱した緊急事態に、代役としてドラフト6位ルーキー・中山誠吾内野手が初昇格し、「8番・遊撃」で即スタメン出場したが痛恨のエラー。2試合目のフル出場となったドラフト3位・古賀悠斗捕手にもミスが出た。新人2人が高い“授業料”を払った格好だ。
源田は前日の試合で自打球を右足に当て途中交代。「右足舟状骨骨挫傷」と診断され、この日出場選手登録を抹消された。ただ、この日は4回までに2点を先取し、今季初登板初先発したチーム最年長の40歳・内海は5回1失点の粘投。2-1とリードして6回を迎え、あとは無難に試合を終えて内海に今季初白星をプレゼントするはずだった。
ところが、6回から登板した2番手・平井は先頭の今川に左前打を許す。続く松本の送りバントは強めに投前へ転がり、捕球した平井は二塁へ送球。タイミングはアウトだった。しかしベースカバーに入った中山は、併殺を焦ったのか、送球をグラブに当て落球。いったんは完全捕球が成立したと見て「アウト」の判定が下ったが、新庄ビッグボスによるリクエストでセーフへと覆り、中山に失策が記録された。
さらに、立て続けにルーキーにミスが出る。続く野村は初球に対し、バントの構えからバットを引いた。捕手の古賀は、二塁走者・今川が飛び出したのを見て二塁へ送球する。しかし今川はこの瞬間、一目散に三塁へ向かって駆け出し、まんまと三盗を決めた。無死一、三塁とピンチが広がり、野村の右前への同点適時打で内海の勝ちが消滅。さらにアルカンタラの右犠飛で、一気に試合をひっくり返された。