パ4球団がチーム防御率2点台の「異常事態」 昨季Vオリックスが苦しむ“超・投高打低”

チーム打率.206、85得点、11本塁打はリーグワースト

 投手陣は絶対的エースの山本を筆頭に、右肘手術から復活した山岡、左腕・田嶋らが奮闘してチーム防御率3.03をマーク。本来なら上々の数字だが、今季のパ・リーグは楽天(2.46)、ソフトバンク(2.76)、西武(2.41)、ロッテ(2.79)と4球団がチーム防御率2点台という異常なシーズンとなっている。

 一方で打撃陣に目を移すと、チーム打率.206、85得点、11本塁打はいずれもリーグワーストで、3得点以上を奪ったのは4月17日の西武戦(京セラドーム)が最後だ。投手陣の踏ん張りがあっても、打線がそれに応えられない状況が続いている。さらに、4戦4勝だった延長戦での“不敗神話”もこの日、ついに崩壊した。

 わずかな希望があるとすれば、主力の復帰だろう。この日行われた2軍ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(杉本商事BS)に、新型コロナウイルスの陽性判定を受け離脱していた福田と杉本が出場。昨季の1番と4番がチームに戻れば、現状の打線に厚みをもたらしてくれるだろう。

 首位・楽天とのゲーム差は11.5まで広がった。10日からは今季ここまで5勝1敗と相性のいい日本ハムが相手。5月初白星を挙げ、流れを変えたいところだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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