球児が憧れる舞台も「実はあんまり…」 元阪神・井川慶が語る“聖地”のマウンド

阪神、オリックス、ヤンキースでプレーした井川慶【写真:槌谷綾二】
阪神、オリックス、ヤンキースでプレーした井川慶【写真:槌谷綾二】

甲子園のマウンドは「実はあんまり好きな球場じゃない、遠近感が掴みづらい」

 阪神時代は2003年に最多勝(20勝)、最優秀防御率(2.80)をマークするなどエースとしてリーグ優勝に貢献。甲子園で圧巻の投球を続けていたが「実はあんまり好きな球場じゃないんですよね(笑)。雰囲気は好きだったのですが……」と、まさかの答えが返ってきた。

 球児なら誰もが一度は憧れる甲子園。「投げやすかった」「最高のマウンド」という言葉が飛び交うが「遠近感が掴みづらい」と井川氏は語る。バックネットが低く、お客さんと被ることでリリースポイントが定まらないという。

 実際にプロ初登板となった1999年5月2日・広島戦は2番手としてマウンドに上がると先頭の笘篠に四球、続く前田、江藤に連続四球を与えると金本に中前適時打を浴び降板。後続の投手が犠飛と適時打を浴びデビュー戦は1死も取れず1/3回、1安打3四死球でマウンドを降りている。

「先輩やコーチの方から『初めての甲子園で緊張したんだろ』と言われましたが、僕的には投げにくかっただけ。デーゲームで捕手の矢野さんも見えにくいし、ビックリしましたよ」

 ちなみに、好きだった球場は横浜スタジアムとナゴヤドームだという。

独立リーグ1本で復帰を目指す「自分自身を実験台にして、どこまでいけるか確かめたい」

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