大谷翔平、日本人初CY賞の可能性は? 米国の番記者が「困難」と言い切る理由

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者が大谷のCY賞獲得の可能性を解説

 エンゼルス・大谷翔平投手が「投手」で大きな飛躍を見せている。今季はここまで6試合登板して3勝2敗、防御率2.78、奪三振率12.80、与四球率1.95をマーク。規定投球回未満ながらサイ・ヤング賞の候補に挙がりそうな活躍を見せている。米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番、サム・ブラム記者はどう見ているのか。

「本当に素晴らしい先発登板が数回ありました。投球は本当にいい感じです。ヒューストンでの登板は私が今までに見た中で最も刺激的な6イニング登板だったと思います。そしてボストンでの登板でも活躍しました。この2回だけでなく、今季初登板でのアストロズ戦でもいい投球をしていたと思います」

 昨季途中からエンゼルス番となったブラム記者。「昨年の初めの時点で見た時は制球に苦しんでいました。多くの打者を歩かせていた」というが、制球力が見違えるようになったと指摘する。複数の決め球があることも大きなポイントだ。

「スプリットは最高の武器の1つですが、11日のレイズ戦では『投げるのを控えていた』と語っていました。ベストな球種の1つだと考えられているので、それが興味深いと感じました。それでも、まだ頼れる球が色々ある。試合中に効果的だと思った球種、例えば4月20日のアストロズ戦ではスライダーが有効だと理解して、それに頼ってそのまま投げ続けられました。それがショウヘイの長所です。昨年と今年の主な違いは、試合を通じてストライクを継続して投げられることかもしれません」

 では、投手にとっての最高の栄誉、サイ・ヤング賞はどうか。同賞について「サイ・ヤング賞を取る大事な要素は数字の積み重ね」と説くブラム記者は顔をしかめる。

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