筒香嘉智が“ボテボテ内野安打”から得た自信 ボールを呼び込む軸足に上昇の「証拠」
「見え方も変わった」とっさの反応で取り戻したのは“自信”
9日(同10日)のドジャース戦で2安打して以来の地味な内野安打だったが「今までとちょっと(ボールの)見え方もまた変わったというような感覚がありますので。明日が楽しみですね」と筒香は明るい表情で話す。
芯で捉えた2打席目の三直についてはこう説明した。
「抜けた時のことを思い、ここを辛抱してと。微調整はもちろんしているんですけど、大きくまた違った方向に(フォームを)変えることなく、辛抱強くやるだけかなと思います」
相手野手の正面を突く強い打球が続く試合は、日本時代にもシーズン中に必ず訪れたという。強烈な打球が捕られ、打ち損じた打球が安打になるという、パラドクシカルな打席を経た筒香は、自身の打撃で最も大切なポイントに挙げる「しっかり待てる」体重移動になりつつあると実感している。
4月の打率は.172。5月もここまで.180。数字的な躍進はないが、筒香嘉智は“自分の打撃フォーム”に着実に近づいている。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)