即戦力期待も故障者3人…ドラ1ルーキーの“明暗” 開幕2か月、大勢&松川は大飛躍
西武・隅田のQS率は75%、大卒3人と高卒5人は1軍未経験
不運なのは、西日本工大から4球団競合の末に西武に入団した左腕・隅田知一郎投手だ。8登板で1勝4敗、防御率2.74。初登板の3月26日オリックス戦で7回無失点で勝利投手になったものの、それ以降は白星から見放されている。しかし、8登板でクオリティスタート(6回以上で自責点3位内)を6度マークしており、安定感は抜群。打線と噛み合えば、今後白星は大いに期待できるだろう。
他に1軍実績があるのは関学大から入団した広島・黒原拓未投手。開幕1軍入りを果たし、12登板で防御率6.52。5月5日に出場選手登録を抹消となった。
大卒ドラ1で1軍経験がなかったのは3選手。中日・ブライト健太外野手(上武大)は右肩痛の影響などもあって2軍でも1試合出場のみ(2打数無安打)、昨年秋に左手尺骨を骨折したヤクルトの左腕・山下輝投手(法大)は2軍でも登板がなくじっくり調整している。キャンプで左脇腹を痛めたオリックス・椋木蓮投手(東北福祉大)は2軍で3試合に登板した。
松川以外の高卒ドラ1指名5選手も1軍経験はない。楽天・吉野創士外野手(昌平高)は2軍で18試合出場、打率.256をマーク。阪神・森木大智投手(高知高)と日本ハム・達孝太投手(天理高)は2軍での登板を経験。DeNA小園健太投手(市和歌山高)、ソフトバンク・風間球打投手(明桜高)はじっくり調整を進めている。
(Full-Count編集部)